CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

In Re Cellect, LLC 事件

CAFC, No. 22-1293 (August 28, 2023)

この事件でCAFCは、「特許期間調整」(PTA)により期間延長が認められた特許について、自明型のダブルパテントにより拒絶されるべきだったと判断するための要件である、この特許が別の特許より後に満了するかどうかの判断は、PTAによって延長された後の特許の存続期間に基づいて行うことを明確にした。

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Incept LLC 対 Palette Life Sciences, Inc. 事件

CAFC, No. 21-2063 (August 16, 2023)

CAFCはこの判決で、PTABが新規性判断においてクレーム発明を公知例と対比するにあたり、公知例には多くの選択肢が記載されていたのに一部だけを選択して組み合わせたことが誤りであるとの特許権者の主張に対し、公知例に開示の各組成物がクレーム発明と同様の特性を有していることは理解できるとして、特許権者の主張を認めなかった。

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Live Face on Web, LLC 対 Cremation Society of Illinois, Inc. 事件

第7巡回区控訴裁判所、Dockets: 22-1641, 22-1641、判決日:August 11, 2023

この著作権侵害事件においては、別件最高裁判決による判例変更を理由として訴訟係属中に原告が訴えを取り下げたという事情が存在したが、第7巡回区控訴裁判所は、被告による訴訟に要した弁護士費用の弁済の求めは依然として認められる余地があると判断した。

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Nulogy Corp. 対 Menasha Packaging Co., LLC, et al. 事件

7th Circuit, No. 22-1583 (August 7, 2023)

この判決で第7巡回区控訴裁判所は、契約において複数の被告のうちの一部のみとの関係で裁判地として別の裁判所が指定されている事例において、「フォーラム・ノン・コンビニエンスの原則」を考慮しつつ、一部の被告についてのみ訴訟を却下し、残りの被告について訴訟を維持すると判断した。

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