CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

IN RE: GOOGLE LLC事件

CAFC, No. 2022-1012 (January 9, 2023)

本件の審判段階では、2つの引例の組み合わせに基づいて特許が自明であると判断されていたが、CAFCにおける審理においてUSPTOは、同じ引例の組み合わせに基づきつつも、審判段階で実際に議論・審理されていなかった理由で特許が自明であり、審決は正当であると主張していた。CAFCはこの判決で、このようなUSPTOの自明性の新しい理由付けを排斥して、審決を破棄した。

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Max Rack, Inc. 対 Core Health & Fitness, LLC 事件

6th Circuit, Nos. 20-3598, 3600 (July 14, 2022)

この判決で控訴裁判所は、「弁護士費用の救済」が認められるためには事件が「例外的」でなければならないところ、本件は、故意侵害は認められるものの、原告が裁判を真剣に争っておらず、被告の無断販売も裁判開始前に終了しており、「例外的」な事件にあたらないと判断した。この事件の注目点は、商標法規定「弁護士費用の救済」(15 U.S.C. §1117(a))の要件である。これは特許法285条と実質的に同じ規定で…

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