CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

ScriptPro LLC, ScriptPro USA, Inc. 対 Innovation Associates, Inc. 事件

No. 2015-1565,2016,11,Fed. Cir. August 15, 2016

この事件においてCAFCは、記載要件違反による特許無効の地裁判決を破棄し、事件を差し戻した。CAFCは、明細書が他の実施例や目的を予期している場合には、明細書の記載が特定の実施例または目的にフォーカスしていても、クレーム範囲はそれに限定され…

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McRO, Inc. 対 Bandai Namco Games America Inc., 事件

Nos. 2015-1080, -1081, -1082, -1083, -1084, -1085, -1086, -1087, -1088, -1089, -1090, -1092, -1093, -1094, -1095, -1096, -1097, -1098, -1099, -1100, -1101,2016,11,Fed. Cir. September 13, 2016

この判決は、アニメメーションのキャラクターの口の動きと音声の会話とを同期させるリップシンクの自動化に関する発明について、アリス判決を前提に特許適格性を肯定したCAFCの数少ない判決である。地方裁判所は抽象的概念の適用に過ぎないとして特許適格…

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Halo Electronics, Inc. 対 Pulse Electronics, Inc., 事件

Nos. 2013-1472, 2013-1656,2016,10,Fed. Cir. August 5, 2016

この判決では、故意侵害による賠償額の増額について下級審がシーゲート判決に基づくテストにより増額を認めなかったのに対し、最高裁判所がシーゲート判決に基づくテストの妥当性自体を否定した。真の意味は、賠償額の増額判断は地方裁判所の裁量に委ねるべき…

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BASCOM Global Internet Services, Inc., 対 AT&T Mobility LLC 事件

No. 2015-1763,2016,10,Fed. Cir. June 27, 2016

この判決では、アリス判決の2段階テストに基づいてソフトウェア関連特許の特許適格性が判断された。第二のテストに関して、CAFCは、個々のコンポーネントが発明的であるとは言えなくても、構成要件の整理された組み合わせとして、クレームは発明的概念を…

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