CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

Halo Electronics, Inc. 対 Pulse Electronics, Inc 事件

Nos. 14-1513, 14-1520,2016,9,U.S. Supreme Court June 13, 2016

最高裁はシーゲート判決における賠償額の増額に関するテストを否定し、CAFCの両判決を破棄して事件を最高裁の見解に即する手続へと差し戻した。この最高裁判決は、賠償額の増額基準をシーゲート判決のテストから、地方裁判所の裁量権を増やす基準へとシフトさせた。この判決により、地方裁判所における賠償額の増額の認定が増えることが予想されるが、地方裁判所がどのように第284条に裁量権を適用するかは不明である。

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Sport Dimension, Inc. 対 The Coleman Company, Inc. 事件

No. 2015-1553,2016,7,Fed. Cir. April 19, 2016

この判決は、米国意匠特許はデザインの装飾全体をカバーすることを明示している。意匠特許は機能的要素を保護しないが、この判決は、機能的要素のデザイン(例えば形状など)は保護されることを明らかにした。さらに、特許訴訟において専門家証人はその技術分野での経験が必須なことを再確認した。

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MAG Aerospace Industries, Inc. 対 B/E Aerospace, Inc. 事件

Nos. 2015-1370, 2015-1426,2016,6,Fed. Cir. March 23, 2016

この判決は、他社特許の発明者を雇用した場合に、譲渡人禁反言により特許無効の抗弁が認められなくなる可能性があることを示した。特に、この判決では、被告が侵害回避を目的として発明者を雇用したことが認められたにも関わらず、譲渡人禁反言が適用されたことは注目に値する。

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Shaw Industries Group, Inc. 対 Automated Creel Sys., Inc 事件

Nos. 2015-1116, 2015-1119,2016,6,Fed. Cir. March 23, 2016

この判決は、IPR手続におけるIPR開始の決定は裁判所で争うことができないことを確認し、CAFCがIPRの決定について審理できる事項は、実体的事項に制限される。また、本判決は、主張した複数の理由のうち一部の理由のみについてIPRが開始された場合に、IPRの最終決定に対して禁反言が及ぶ範囲は実際に審理された理由に限られる。

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UltimatePointer, LLC 対 Nintendo Co., Ltd. 事件

No. 2015-1297,2016,5,1-Mar-16

この事件は、一つのクレームが装置とその装置を使用する方法のような2つの発明をクレームしていると思える場合の不明確性を議論した。装置とその装置を用いる方法を1つのクレームで言及することで、クレームの一部が不明確であると判断されたとしても、装置クレームが機能的文言を持っているだけでは必ずしも不明確にならないと判断された。

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Blue Calypso, LLC 対 Groupon, Inc., 事件

No. 2015-1401,2016,5,Fed. Cir. March 1, 2016

ブルーカリプソ判決は、CBMレビューに関する特許の範囲は金融部門に結び付いた発明に限定されないことを明らかにした。この判決は、開示されたコンポーネントの組み合わせ例を引例が提供していなかったとしても、それらの組み合わせ可能の開示がれば特許性に影響を与えることを判示した。またこの判決は、特許明細書に記載のないクレーム文言の使用だけで、明細書記載要件欠如の認定の裏付けとするのは不十分であることを明らか…

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