Colida 対 Nokia, Inc.事件
No. 2009-1326,2010,2,6-Oct-09意匠の類似性の判断,この事件では意匠権の権利範囲は、全体的なデザインを考慮に入れた「通常の観察者」を基準に判断されることが示されました。アメリカ合衆国における意匠保護は、装飾的デザインに限定され、デザインの機能的特徴は保護されないことに注意…
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1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。
意匠の類似性の判断,この事件では意匠権の権利範囲は、全体的なデザインを考慮に入れた「通常の観察者」を基準に判断されることが示されました。アメリカ合衆国における意匠保護は、装飾的デザインに限定され、デザインの機能的特徴は保護されないことに注意…
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刊行物の成立要件,この事件のリスター博士の特許出願をUSPTOは、出願人自身の著作権申請書に基づいて新規性欠如を理由に拒絶しました。しかし、CAFCは、基準日の時点で公的にアクセス可能であったことを示す十分な証拠がないことを理由に、審判部の…
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特許明細書の内部証拠としての価値,この事件では、特許権保護の範囲を定めるのは、明細書に記載された実施例や実施形態ではなく、クレームであることを明らかにしました。また、CAFCは専門家としての証人や証言といった特許明細書外の証拠(外部証拠)は…
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有用性の証明期限,この事件では、薬品を使用する発明では、その薬品の有用性要件を満足するための実験が特許の発行前に、即ち特許の出願中に行われていることを求めました。判決によれば、その有用性の証明は実験が必要で、このような発明の有効性を証明する…
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この事件では、損害賠償の認定の基礎として陪審が採用できるような実質的な証拠をルーセント・テクノロジーが提出できなかったため、CAFCは、マイクロソフト・コーポレイションに対する損害賠償を認める地裁判決を破棄しました。このような判断が認められ…
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この事件において裁判の両当事者は、幾つかの略式判決の申し立てを提出し、地方裁判所は、各申し立ての抗弁者側の主張を認める略式判決を下しました。CAFCは、控訴審において、直接侵害不成立と判断した地裁判決を破棄して事件を差し戻しましたが、他の判…
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この事件において、CAFCは地方裁判所の認定を破棄し、陪審員の評決を覆すためにはかなり高いハードルを乗り越える必要があることを明らかにしました。また、CAFCはマーカッシュクレームに記載されたグループのうちひとつでも新規性を欠如していれば、…
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この事件でCAFCは、米国特許法第271条(f)は海外での組み立てで、特許侵害が成立するノックダウン輸出を規制するものであり、「物」ではない、米国特許法第271条(f)が方法クレームと処理クレームには適用されないことを明らかにしました。つま…
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この事件でCAFCは、バイエルの経口避妊薬に関する特許クレームが自明であるとした地方裁判所の判決を支持しました。微粉化すること、ならびに、通常の錠剤コーティングを使用することは、KSR事件で示された、特定された限られた数の予見可能な限られた…
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特許紛争の当事者は、不正な行為(inequitable conduct)を申し立てる場合、Rule 9(b)によって要求される特殊性(particularity)を伴って申し立てを行う必要があります。具体的には、そのような申し立ては、PTO…
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