CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやBuchanan Ingersoll & Rooney PCと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

Mega IDS(大規模情報開示陳述書)

IPR2024-01280 (May 19, 2025)

特許の有効性に大きな影響を与える情報開示陳述書(Information Disclosure Statement:IDS)に関して、先例とは異なり、IDS提出があったにも関わらず、USPTO長官代行のCoke Morgan StewartがIPRの申立ての受理を命じた決定(2025年5月19日)を発した。そこで、この決定が取り扱った、大規模な情報開示の問題を取り上げる。

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Fintiv, Inc. v. PayPal Holdings, Inc.事件

CAFC, No. 2023-2313 (April 30, 2025)

手段+機能の要素に関する明細書のサポートは、「実施可能要件」と同様に、「記載要件」を満たさなければならない。記載要件の充足は、当業者の知識のみに頼ることはできない。明細書には具体的なアプリケーションの少なくとも1つのアルゴリズムを記載しなければならない。 アルゴリズムの開示は、MPEP§2181(II)(B)に沿い数式、文章での説明、フローチャートなどによる説明が必要である。このような説明がないと…

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