Auris Health, Inc. 対 Intuitive Surgical Operations, Inc. 事件
CAFC, No. 21-1732 (April 29, 2022)IPRは、地裁での無効裁判に代わる特許無効を争う有力な手段となっている。無効理由に対してmotivation-to-combineの欠如を争う場合に具体的な証拠が求められることがこの事件で明らかにされた。IPRの実務では注意が必要となろう。
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1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。
IPRは、地裁での無効裁判に代わる特許無効を争う有力な手段となっている。無効理由に対してmotivation-to-combineの欠如を争う場合に具体的な証拠が求められることがこの事件で明らかにされた。IPRの実務では注意が必要となろう。
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この判決でCAFCは、Lehman Brothers とBarclays は2008年以降、LEHMAN BROTHERS 商標を継続的に使用していた実績があり、同一マークの申請について優先権があることを認めた。
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独自の登録商標をもつ部品を組み込んだ完成車両が販売された場合、その部品が完成車にどのように搭載されているかが明示されているときには「ファースト・セール・ドクトリン」が適用されることを示した控訴審判決。
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原告は日焼け用ブースとスプレイ液の二つの商品を個別のマークを付けて販売し、この組み合わせで得られる体験にも名前(マーク)を付けていたが、被告はマーク付きの原告ブースを改良して別のスプレイ液と組み合わせて使用していた。この事例において、控訴審…
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この事件は、自分の支社やオフィスは無いが、dealership(販売店)だけがある地に、裁判管轄を認めた地裁の決定が争われた事件である。
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自動車メーカーに部品を納入するサプライヤーは、自動車メーカーに対して特許保証をしている。従って、自分が特許ライセンス取得し自動車メーカーに対して免責義務を果たさなければならない。特許管理会社のライセンス拒絶によって、その義務を履行できなかっ…
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この判決において、CAFCは、既決のIPR手続きで主張可能だったにもかかわらず主張しなかった理由をベースに新たなIPR手続きを求めることを禁止した。
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アメリカを本国とする著作権の行使には米国著作権局への登録が必要である。登録に誤りがあれば今まではその登録を無効にしていたが、この判決は登録に誤りがあったとしても、悪意ではない場合は著作権登録を無効にせずに過誤登録を救済した。
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審査の段階では、102条の法定の要件に関わらず、出願人が公知と自認した技術は先行技術となり、これを基に新規性や自明性を否定できる。ところが、この自認による先行技術は特許法311条(b)が規定する公知例には該当せず、IPRの証拠資料にはならな…
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不争契約の対象範囲が争われた事件で、不争契約の範囲に関し、警鐘を鳴らしている。不争契約の規定は訴訟のみならずIPRも含み、デラウエア州において特許紛争を解決すべきであるとして元契約当事者が請求したIPRの取り下げを命じた。
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