CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

Am. Calcar, Inc. 対 Am. Honda Motor Co., 事件

No. 13-1061,2014,12,26-Sep-14

強い欺く意図から不正行為を認め、特許を行使不能と論じた判決,CAFC合議体は、PTOでの審査段階における不正行為に基づき、争点の特許は権利行使不能であるとの地方裁判所の認定を支持した。一連の判決から、欺く意図の重要性と、裁判所によるその解釈の柔軟性が注目される。依然として不正行為は特許を攻撃する大きな争点である。,No. 13-1061 (September 26, 2014)

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buySAFE, Inc. 対 Google, Inc. 事件

No. 13-1575,2014,11,3-Sep-14

Alice判決を確認したビジネスモデルに関する否定的な判決,バイセイフ事件は、クレームに特許適格性のある発明主題があるか否かに関するCAFCの現在の分析の一例を提示した。この判決では、クレームの特許適格性の有無をCAFCが判断する上で最高裁判決(アリス事件)に沿っている。バイセイフ判決は、コンピュータ・ネットワーク上で行われる既知の金融取引あるいは商取引に関するクレームは、顕著に新しい物理的要素が…

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Mformation Techs., Inc. 対 Research in Motion Ltd. 事件

No. 13-1123,2014,11,22-Aug-14

ステップ+ファンクションクレームの解釈で、クレーム記載の順番を限定要件と判断した判決,この事件は、クレームに記載されたステップの順番を裁判所がどのように解釈するかを示す重要先例となる。ステップの実行順番を明示する文言がクレーム中にない場合でも、クレームや明細書においてその文言がどのように用いられるかを検討し、ステップの順番を限定的に解釈するかどうかを判断した。

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Abbvie Inc. 対 Mathilda & Terence Kennedy Inst. Of Rheumatology Trust 事件

No. 13-1545,2014,11,21-Aug-14

満了日が異なる複数の特許を自明性二重特許(ダブルパテント)の理由で無効にした判決,この判決は、自明性二重特許の原則が依然として存続していること、特許権者が異なる満了日の同一もしくは類似の発明をクレームした複数の特許権を持っている場合に自明性二重特許の原則がどのように適用されるかを明らかにした。この判決は、侵害被疑者が二重特許による抗弁の可能性を検討するために行う特許調査の一部として、特許権者が所有…

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ePlus, Inc. 対 Lawson Software, Inc. 事件

Nos. 2013-1506, -1587,2014,10,25-Jul-14

地裁の賠償判決を、控訴審係属中のPTOの特許付与後レビューの結果で取消した判決,この判決は、侵害被疑者に差止命令及び命令違反に対する罰金を課した地方裁判所の判決が控訴審に係属している間にPTOの特許付与後のレビュー手続によって特許が無効にされた場合に、地裁の差止命令及び罰金判決を取消した。

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VirtualAgility Inc. 対 Salesforce.com, Inc. 事件

No. 14-1232,2014,10,10-Jul-14

特許付与後レビューの申立で特許侵害訴訟を停止させる基準を論じた判決,本件は、特許権者が特許侵害訴訟を提起した後で被告が申立ててあったPTOでの付与後レビューが開始された。CAFCは、付与後レビューが開始された状況においては、付与後レビューの対象クレームと裁判における係争クレームが同一である場合には、PTOでのレビューの期間、地方裁判所は裁判を延期すべきであることを示唆した。

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Apotex Inc. 対 UCB, Inc. 事件

No. 13-1674,2014,10,15-Aug-14

Therasense事件で不正行為の判断基準が引上がったにも拘わらず、不正行為の抗弁を認めた判決,CAFCは下級裁判所の判決を支持し、不正な行為を理由にアポテックスの特許は行使できないと判断した。Therasense事件により、不正行為の判断基準が引き上げられたものの、不正行為に基づく抗弁が成功する可能性があることをこの判決は示している。

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Troy 対 Samson Mfg. Corp 事件

No. 2013-1565,2014,9,11-Jul-14

PTAB(審判部)の審決取消訴訟を地裁に起すことで新たな争点及び証拠の提出機会を認めた判決,この判決は、査定系のPTABの審決取消のための民事訴訟(145条)、 インタフェアレンス・デリベーションのPTABの審決に対する民事訴訟(第146条)において、出訴先に地方裁判所を選べば、新たな証拠提出が可能なことを明確にした。従って、PTABの審決に新たな争点を出して地方裁判所で争うことができる。

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AbbVie Deutschland GmbH 対 Janssen Biotech, Inc. 事件

Nos. 2013-1338, -1346,2014,9,19-Jun-14

抽象概念をコンピュータに実行させるだけの発明では特許適格性を欠くと論じたAlice判決,アリス事件の最高裁判決は、過去にビジネス方法およびソフトウェア特許が特許適格性ありと判断されていたとしても、更にそのような発明の特許適格性の基準を高めた点で重要である。最高裁は、抽象概念をコンピュータ・システムと単純に組み合わせても特許付与されないことを明確にした。コンピュータの機能を改良したり、その分野の技術…

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Alice Corp. Pty. Ltd. 対 CLS Bank Int'l 事件

No. 13-298,2014,9,19-Jun-14

抽象概念をコンピュータに実行させるだけの発明では特許適格性を欠くと論じたAlice判決,アリス事件の最高裁判決は、過去にビジネス方法およびソフトウェア特許が特許適格性ありと判断されていたとしても、更にそのような発明の特許適格性の基準を高めた点で重要である。最高裁は、抽象概念をコンピュータ・システムと単純に組み合わせても特許付与されないことを明確にした。コンピュータの機能を改良したり、その分野の技術…

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