2019年の意匠法の改正によりアイコン(GUI)や建築物などが意匠の登録対象に新たに加わり、登録対象が大幅に拡大しました。また、意匠出願での意匠の開示(図面)の要件も緩和され、日本の意匠制度の国際的なハーモナイズが大きく進みました。、この動きに加え、意匠を効果的に保護する日本特有の関連意匠制度が強化されるなど、意匠戦略の幅が従来に比べ拡大しました。
意匠の権利範囲は、出願した図面(写真)で判断され、特許のように後からの権利範囲の訂正はできません。このため、最大限に権利主張ができ、かつ、第三者の参入を最大限に阻止するための意匠特有な戦略は出願時から求められます。
また、意匠制度のフレキブル化と強化に伴い、出願方法も増え、全体意匠ねらいか、特徴ある部分を狙う部分意匠か、関連意匠を選択するかなど意匠特有の戦略を巧みに使えるようになりました。そこで、意匠法で許される最大限の戦略を活用し、役に立つ意匠登録を目指します。
スマートフォンやタブレットは人気の高い商品です。このような商品では商標が商品のスタイルと特徴を語り、エクセレントな品質とサービスのシンボルになっています。消費者は商標(ブランド)を信頼して製品を選びます。製品のスタイルと会社のセンスを表現し、消費者にとって覚えやすい商標はビジネスにとって必須の道具です。
シンプルで印象深いネーミングを商標として是非使いたいところですが、その一方で商標の登録件数は650万件にも及ぶため、既にそのネーミングは商標登録されてしまっているかもしれません。安全に使用できる商標を探すのは容易ではありません。ロゴ、ネーミング、商品形態などの選択にあたっては、他社との競争関係に配慮した競業法的なきめ細かい配慮が求められます。 当事務所は、お客様のご希望、業界の事情を伺いながら、その商標が使用できるかどうか、出願した場合には商標登録が受けられるか、それらの可能性を法律と経験に基づいて慎重かつ迅速に検討し、適切なアドバイスをいたします。
ビジネスをリードする商標は、あっという間にインターネットを通して世界中に広がり、海外での販売、営業活動がますます重要になっています。これからは商標の冒認、盗用を世界的な視野で警戒しなければなりません。当事務所は、グローバルな視野、インターネット時代の目、競業法的な視点で商標・ブランドの確立と保護を通して、お客様の発展を支援いたします。